こんにちは、飯田さん(@iida_shi)です。
- Vyondで作ったアニメーションをお客様に販売すると、お金かかるって本当?
- クライアントさんにアカウントを買ってもらえば、自分でアカウント買わなくていいんでしょ?
- ぶっちゃけVyondの規約ってよくわかっていないんだよね。
これらに該当する方は必ずこの記事を最後までご覧ください。
Vyondには他のソフトやサービスには存在しない、少し変わった規約がいくつかあります。
規約をしっかり読み込めば完結する話ではあるのですが、今回は「Vyondを始める前に知っておかなければいけないこと3選」ということで、よくいただく質問を3つピックアップして解説していきます。
今回紹介するもの以外にも、規約やルールはあるのですが、全て解説するとキリがないので3つに絞りました。
本社と代理店は違う
VyondはアメリカのGoAnimate.Incによってリリースされてるアニメーション制作ソフト。
オフィスはアメリカ、香港、台湾にあります。
日本にあるのは代理店で、Vyondのオフィスは日本にはありません。
代理店はあくまでVyondの販売の代理をしているだけなので、実際にVyondのサーバーを管理している訳ではないのです。
ちなみに代理店は何をしているの?
代理店は主に日本人に向けて、Vyondの代理販売から、操作方法や規約などに関する情報発信をしています。
14日間の体験版でVyondを触った人なら分かると思うのですが、
Vyond内の素材・アクション・エフェクト・保存方法・購入画面など全て英語表記です。
英語が全く分からない日本の人はVyondを使うどころか購入することすらハードルを高く感じますよね。
そういった方のために、日本の代理店が存在していると思ってます。
代理店を仲介して購入することによって、あなたの代わりにVyondを購入してくれたり、
Vyondの操作に困ったときに日本人の方がサポートしてくれます。
私は、代理店を仲介せずVyondを購入したので、どんなサポートをしてくれるのか詳しくは知りませんが、
日本人向けにVyondの使い方を分かりやすく教えてくれるというのは代理店のホームページに記載されていたので間違っていないと思います。
なんだ、じゃあ代理店で購入しよ!
と思いますよね?
実は代理店で購入するデメリットもあります。
それが正規で購入するより代理店で購入する方が価格が高いということです。
こちらの画像に記載されてる金額が、本社でVyondの登録するときにかかる料金となります。
まず料金の説明の前に前提情報として、Vyondには3つのプランがあります。
1番安いのが【Essential】プランです。
1年で$299、1ヶ月で$49でVyondが使えます。
激安ですね。笑
ただ製作したアニメーションに【Vyond】というロゴが入ったり、使える素材が制限されたりしてます。
会社のプレゼンや子供にアニメーション製作の楽しさを教えるには、このプランで十分かと思います。
逆に目的がYouTubeに投稿や、お客様に納品するために製作する場合はオススメできません。
次に安いのが【Premire】プランです。
1年で$649、1ヶ月で$89でVyondが使えます。
こちらはロゴがなくなって、Gifアニメーションも作れるようになります。
しかし、外部フォントが使えなかったり、スタイルも2つしか使えないので案件を獲得したいのならオススメしません。
自社でそこそこ良い感じのアニメーションを安く作りたいのであればこのプランでも問題ないかと思います。
最後に【Professional】プランです。
1年で$999、1ヶ月で$159でVyondが使えます。
こちらを購入することによって、YouTubeのサラタメさんやハック大学さんのようなアニメーションを作ることができます。
Vyondを副業として稼いでいきたのなら少々値は張りますが、このプランを購入することをオススメします。
実は代理店でVyondを購入するとなると、このProfessionalプラン一択になります。
そして気になる代理店で仲介した場合の値段なのですが、¥165,000(税込)かかります。
$999を日本円にしたら約106,000円、約6万円の差額が発生します。
その差額には、Vyondのサポートやお得な情報の発信、質疑応答などと言ったサービス料が含まれているみたいなので、
英語を相当苦手としてる人は代理店を仲介することをオススメします。
まずは一度14日間の体験版を使ってみて、どんな感じなのか知りましょう!
映像利用の権利の支払い(旧:譲渡手数料)
映像利用の権利の支払い(旧:商用権の譲渡手数料)というのは、
Vyondで作ったアニメーションを第三者(クライアント)に販売する場合 GoAnimate.Inc(本社)に手数料を支払わないといけない規約のことです。
よく著作権の譲渡と勘違いされがちですが、全く違います。
支払いをしたからといって著作権フリーになるわけではありません!
これは商用利用する際に本社に「Vyondで作った作品を他人に販売しました!」と申告し、その際にお支払いをする手数料のことを指しています。
すなわちVyondを契約したからと言って、Vyond内のキャラクターの著作権をあなたが所有しているという訳ではないのでご注意ください。
Vyondのキャラクターを使ってLINEスタンプやTシャツなどといったグッズにして販売することはできません。
そして譲渡手数料とは果たしていくらかかるのか?
みなさんが1番気になるところだと思います。
以下の通りです。
正規版に直接お支払いをする場合は$99、代理店を仲介してお支払いする場合は¥13,200(税込)かかります。
ちなみに代理店を仲介していないライセンスを購入していないと代理店に譲渡手数料の代行支払いをお願いすることはできません。
映像利用の権利の支払い方法はこの記事で解説してます。
ここまでみてくれた方で、もしかしたらクラウドワークスやココナラで12,000円以下でVyond制作の募集を見たことがあると思います。
ずばり単価12,000円以下の案件はほとんどの場合、断るべきです。
なぜなら、赤字になってしまうからです。
募集してる人たちはこの規約を無視してるか、そもそも規約を知らずに募集してるがほとんど。
ではなぜ”ほとんど”と濁したのか?
その理由は次の「ライセンスとシート」をみていただけると分かります。
ライセンスとシート
Vyondをチームで使う時や外注するときに外せないのがこのライセンスとシートの違いです。
ライセンスとは本アカウントのこと!
Twitterのアカウントの使い回しが厳禁なように、Vyondのライセンスの使い回しは規約違反です。
そしてシートはライセンスありきのアカウント。
内容はライセンスと同じで普通にVyondは使えます。
ただし、あなたがシートを購入することによって、そのシートを第三者に渡しアニメーション作成してもらうことができます。
制作したアニメーションの編集画面やアバターはあなたのVyondのデータと共有することができるのです。
チームでアニメーションを制作する時はライセンス同士でやりとりするより、ライセンスとシートでやり取りした方が効率が良いです。
そしてシートは使い回し可能です。
例えば同じシートを、
9:00~22:00までAさんが使います。
22:00~9:00まではBさんが使います。
なんてこともできます。
ライセンスを購入した月からその差額分で決まります。
例えばあなたがライセンスを3月に購入して、シートを7月に追加した場合。
正規のライセンスの料金から4ヶ月分引いた料金を支払うことによってシートを追加することができます。
ちなみに先ほど少し取り上げたクラウドワークスやココナラでVyond案件を応募する際、
シート貸し出し案件なら12,000円を下回る案件でも全く問題ありませんので、実績を積みたいという人にはそういった案件を探すことをオススメします。
シートに関してはこの記事で詳しく説明してます!
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