こんにちは、飯田さん(@iida_shi)です。
先日とある会社から営業の電話をいただきました。
いつものようにVYONDアニメーション制作の依頼かな…?
そう思い込み、話を聞いてみると、
契約をすれば弊社が仲良くしていただいてる10,000以上の会社へあなたの存在をアプローチができます!
よってお仕事の大量獲得へつながりやすくなります!
といった内容。
(そんな甘い話ないだろう…。)
と思い、テレアポで断れば良かったものも、以下の理由からオフラインで会ってきました。
- 同業者や身内で、同じような話で相談された時にしっかりアドバイスができるようになるため
- ネットワークビジネスを除いて、営業をされたことがなかったので人生経験のため
- その会社をTwitterで検索したら、罵詈雑言ばかりで逆に気になったから
私のブログを見ている人は、Vyondのノウハウを求めてる人も多くいる一方で、Vyondを使って稼ぎたいと思ってる人も多いと思います。
今回はそんな後者の方へ注意喚起として記事を書きました。
先に結論からいうと、私はその会社と契約を結んでおりません。
また相手も詐欺まがいだと勘違いされがちなビジネスモデルではありますが、しっかりとしたものでした。
決して相手の会社を誹謗中傷するわけではありません。相手は丁寧に概要から落ち度まで説明してくれましたし、それ以降サービスの強要やしつこい電話などをしたりといったこともありませんでした。
しかし残念ながら、お仕事を探してる新米フリーランスだけを狙って詐欺をする人がいるのも事実です。
悪い人に引っかからないためにも、ぜひ最後まで見てください。
1.テレアポ
私が登録させていただいてる動画時代さんを通して とある会社から電話をいただきました。
以後、この記事では「S社」と呼びます。
軽く相手の会社について説明を受けた後に、
飯田さんにお仕事を依頼するとなると、いくらぐらいの価格で、
毎月どれくらい納品できそうですか?
最低4万円から承らせていただきます。
私だけですと、他にもお仕事ありますので現状10本くらいです。
人員を増やして私がディレクターになれば納品本数を増やすことも可能です!
いつものお仕事の依頼を受ける時と同じように会話を進めていこうとした時。
実は弊社には10,000以上のリストがあります。
そこで弊社の運営してるサイトがありまして、
登録することで10,000人以上の方にあなたが認知され、案件獲得へつながります。
ここで彼の目的は「お仕事の依頼」ではなく「契約」というのが分かりました。
(今後は相手の目的を聞いた上で話を聞くようにしよう…。)
と、胸に誓いました。
コロナにより動画の需要がますます認知され、それに伴い会社のシステム紹介や研修を動画にしたいと思ってる企業は多いです。
そこで飯田さんのVyondアニメーションの技術を使って、彼らのためにアニメーションを作っていただくことってできますか?
ちなみに弊社は紹介するだけなので仲介手数料は”¥0”です。
えっ、それって御社にどのようなメリットがあるんですか?
「そんな甘い話ないだろ!」と心の中でツッコミを入れつつ、かなり動揺しました。そんな気持ちも束の間でした。
仲介手数料は0円ですが、弊社のサイトに登録するにあたって毎月4万円かかります。
しかし、支払いは2年だけなのでそれ以降は完全に無料でお仕事の依頼が来るようになるかと思います。
確かに毎月4万円でしたら、すぐに元は取れますもんね〜。
おそらく飯田さんでしたら、すぐに元は取れると思います!
ここまで聞いてくださって、弊社と契約したいと思いましたか?
もしよろしければ、一度会って説明をしたいのですが…。
今でも十分稼ぎはありますし、私のYouTubeチャンネルをきっかけに制作の依頼をいただけるので契約する気は0でした。
しかし、私はテレアポから1週間後にオフラインで会ってきました。
2.オフライン
修学旅行生に揉まれながら、京都のとあるホテルのお洒落なカフェで待ち合わせしました。
テレアポ対応していた方ではなく、別の営業の方が来るとのことでした。
しかし、その営業マンは遅刻。
まじか…。笑
さらに相手の連絡は教えてもらってなかったので、私からテレアポの方に「先にいるので連絡先を教えてくれ」と連絡する羽目に。
一緒に仕事をしても、こんな風な対応されるんだろうな〜。
この時点でS社に対する信用はなくなりました。
約束の時間から5分後、彼はやってきました。
お待たせしました!S社の営業です!
もう何か頼みましたか?
謝罪なし…。
まだです。
(この人あかんわ。笑)
この時点で帰りたかったのですが、遅刻してまで来てくれた相手に悪いので渋々営業を受けました。
まず電話越しで聞いたS社についてと今回の契約についてを対面で聞きました。
電話で聞いた内容はほとんど理解した。と伝えたので、そこまでじっくり説明することなくサクサクと要点だけを絞って解説してくれました
全ての説明が終わった後、
今のところ何か不審に思う点ってありますか?
ここで私はいろいろ聞きたいことはあったのですが、単刀直入にこう質問しました。
仮に10,000人以上のリストが登録されてるサイトの登録料金として
毎月4万円払ったとしても、案件の依頼がこない可能性もあるかもしれませんが、過去にそういった事例はありますか?
中にはそういう場合もあります。でもそれはしょうがないですよね。
投資みたいなものですよ。
さらに我々のHPに飯田さんの名前が掲載されるので、
それだけでも立派なブランディングになると思いますよ。
つまり私が「毎月4万を払う=御社のブランドに乗っかる」ということで、それによって案件が獲得しやすいということですね。
はい、そういうことです!
自分で言うのも変ですけど、それで毎月この価格はかなり安いと思います。
さらに2年間払えば、そのあとは無料なので。
具体的な客層も教えてくれず、
ただ10,000人以上のお客を紹介してあげる。仲介手数料は払わなくても良いから、毎月弊社に4万円払ってね。
ということです。
ここまで聞いて、契約する気ってありますか?
10,000人以上のリストがある中に自分の存在をアプローチするのに毎月4万円は確かに安いのですが、仕事の依頼が来ない場合もあると考えると、少々ギャンブル性が高いので、今回はお断りします。
すでにYouTubeやブログ、SNSでの集客はできてるため、今の私にとっては不必要なのかなと感じました。
少々強引ですが、このような流れでお断りをしました。
以上です。
あなたに伝えたいこと
今回はたまたま相手も良い人で、私の懐にも余裕があったので、大きな事件にはなりませんでした。
ただ影響力もなく生活費パツパツだった独立したての頃に、この話が舞い込んできてたら稼ぎたい一心で契約していたと思います。
S社はそうでないと思いたいですが、新米フリーランスを狙って、相手だけが得をする仕組みで商売してる人もいます。
人は余裕がない時、とんでもない決断をします。
100年以上前に海の上で4人の男が漂流し、餓死を避けるため1人を食べてしまう。なんて事件が起きるほどです。
▼ミニョネット号事件
くれぐれもここまで読んでくれたあなたが、詐欺まがいな行為に引っかからないためにも下記の事柄を頭の中に入れておいて欲しい。
- ギャンブル性のあることはしない
- 自分の得だけに目が眩むのではなく、相手がどうやって得をしてるのかを考え明確にする
- 情報は唯一信頼できる武器
この出来事から行動へ移すべき事柄
- 日頃から情報発信をし、自己ブランディングを高めよう
- とにかくお金を稼ごう
- 知らなかったでは済まされないので勉強して自分を守ろう
1に関しては、Twitter、YouTube、インスタなどといったSNSを駆使して、「あなただからお願いしたい/あなたの商品だから買いたい」と思われるようになりましょう。
そうなることで、うまい話が来ても、
自分でなんとかなるから良いか!
となります。(経験談)自分でなんとかなるから良いか!となります。(経験談)
2は、お金があることで精神的余裕が生まれます。
お金は使うためにあるのではなく、あなたを守るためにあるのです。
「金持ち=ゲス」なんて思っているようでしたら、いますぐこの動画を観てください。
3は、全ての事柄で言えるのですが、あなたを守るのはあなた自身です。
両親、友達、同僚、上司があなたの人生の面倒を見てくれる訳ではありません。
詐欺にあったら、詐欺をする方も悪いですが、その話に乗ったあなたも悪いのです。
青色申告にした方が控除額がお得なのに、なんとなく白色申告書にして損をしてるフリーランスもいます。
全てあなたが勉強をしていれば防げることなのです。
過去の失敗を勉強しましょう。
税金、法律、モラル、知れば知るほどあなたを守ってくれます。
詐欺等に関する知識を深めたい人はこの本がオススメです!
詐欺師が実際にどんな手段で一般人に近寄ってくるか、ノンフィクションでまとめらえた一冊です。
後日談
カフェでの営業は30分で終わりました。
また別に機会がありましたr…
そうですね!!よろしくお願いします!
と食い気味で言われ、相手は頼んだコーヒーを飲み干すことなく、そそくさとお金を払ってカフェから出て行ってしまいました。切り替えが速すぎて引きましたね…。
また相手の価値観によって大きく異なることではありますが、出された物を残さず食べなさい(飲みなさい)と教育されてきた私からしたら、机の上に残ったコーヒーを見ると切なくなったと同時に契約しなくてよかったと思いました。
さらにお礼の電話やメッセージなどはなく、S社とはそれ以降連絡は一度もいただいていません。
どんな相手でどんな結果であれ、営業側は営業したらメールを入れるのが普通だと思っていたのでビックリしました。
営業するときは毎回そうなのでしょうか?
何はともあれ良い経験をさせていただきました!
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